診断付車検
診断付車検は、おクルマのコンディションを数値化でき、過去のデータを比較することでコンディション変化が把握できるため、一般車検の2年に一度ではなく、6ヶ月に一度の”診断”をオススメします。
一般車検【目視】 | 診断付車検【数値化】 | |
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チェック内容/特徴 |
「安全確保」と「公害防止」の観点から、国が定める基準に適合しているかを点検。 | 日々変化する車のエンジンコンディションを総合的に診断。 |
排気ガス診断 |
二つのガス(一酸化炭素CO・炭化水素HC)の濃度をチェック →公害防止の点検のみ。 エンジンコンディションの良否判断はしない。 | 4つのガス(一酸化炭素CO・二酸化炭素CO2・炭化水素HC・酸素O2)の濃度をチェック →公害防止の点検だけでなく、エンジンコンディションの良否を判断する。 |
バッテリー診断 |
バッテリー液の量およびターミナル部の状態チェック →状態に問題がないかの目視点検のみ。性能を数値化してのバッテリー良否判断はしない。 | バッテリーの性能を数値化して劣化状況をチェック →バッテリーの目視点検だけでなく、性能を数値化することで、バッテリーのコンディション(劣化状況)の良否を判断する。 |
充放電診断 |
点検はしない →バッテリーの性能と充電機能の判断はしない。 | バッテリーへの充電機能及び各電気系統への電気供給状態を数値化してチェック →バッテリーの性能と充電機能の判断をする。 |
コンピューター診断 |
チェックランプの点灯のみ点検 →普段目に見えない、各センサー類の良否判断はしない。 | 車両コンピューターに記録されたエラーデータ及び故障履歴をチェック →普段目に見えない箇所も車両コンピューターでチェックすることで各センサー類の良否も判断する。 |
排気ガス診断
エンジンコンディションがいつもグッドであるために
排気ガス診断は、人の検査に例えると「腸検査」のようなものです。食物を消化し吸収する腸の検査は排泄物によって身体の健康状態をチェックしています。
一方クルマの排泄物にあたる排気ガスを診断することで、目に見えないエンジン内部のコンディションを把握できる重要な項目です。
そのため、エンジンコンディションを総合的に診断する「診断付車検」では、一般車検で把握できない4つのガスを数値化することでエンジンコンディションを的確に判断することができます。
バッテリー診断
エンジンの始動が無理なくスムーズに
バッテリーは、人の生命の源である「心臓」のような役割を果たしています。心臓は血液を管理する大切な器官であり、また血液は筋肉をはじめ、あらゆる器官に動力を与えます。
バッテリーは、エンジン及び各コンピューターの始動やエアコン・ヘッドライト等の電装品を動かす役割を果たしています。
そのため、エンジンコンディションを総合的に診断する「診断付車検」において、エンジン始動に重要な役割を果たしているバッテリーの診断は欠かすことができないのです。
充放電診断
エンジンの始動に必要なバッテリーに負荷をかけないために
オルタネーター(車載発電機)は、人にとって必要不可欠な酸素を体内全体に送り届ける「肺」のような役割を果たしています。 クルマの肺にあたるオルタネーターは、エンジン始動および、オーディオ・ナビ等に必要不可欠な電気を作り出し、バッテリーへの充電および各電気系統への電気を供給しています。
そのため、バッテリーへの充電チェックを果たしている充放電診断は、オルタネーターの良否判定はもちろん、電装品の使用量によって放電領域を調べることができます。
コンピューター診断
エンジンの司令塔が良い指示を出せるように
車両コンピューターは、身体をコントロールする「脳」の役割を果たしています。思ったとおりに正しく動けるのは、脳が正しい指令を出しているからです。
クルマの脳にあたる車両コンピューターは、エンジン作動の指令を出したり、各部のセンサーから異常発信をチェックしています。そのためエンジンの頭脳をしっかり診断することで、エンジンの電気系統の制御が正しく行われているか調べることができます。